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日盛会〔第2回=炎天〕 [俳句]

 明治41年(1908年)8月、国民新聞俳句欄選者だった高浜虚子は、俳句鍛錬の目的で1か月連続の(つまり、毎日1回の)句会を開催した。これが「日盛会」で、主なメンバーは虚子と松根東洋城(虚子の後をついで国民新聞俳句欄を担当する)、飯田蛇笏など約10人。

 この「日盛会」が98年ぶりに復活した。主催は「惜春」副主宰・「ホトトギス」同人のA先生。私の三十年来の師匠である。回数は倍の62回(毎日午前・午後各1回・各10句)に増えていて、とても全部に参加することはできないが、鍛錬には絶好の機会なので、土日の休みと盆休みをあてることにした。その初日が大試験の当日というのも妙なめぐりあわせだが、最終日が大試験だったら試験準備で参加できなかったわけだから、素直に感謝すべきだろう。試験を終えてから会場に駆けつけ、初日の午後(第2回)に参加する。

〔第2回〕8月1日午後 季題「炎天」
初日だけあって、「知音」のNさんや「円虹」のY主宰、さらに落語家のH師匠(俳句歴十数年とか)がお越しになっている。

(選句用紙から)
  みんみんの最初のみんの少し濁(だ)み 
  油蝉(みんみんぜみ)の降ってくるような声を多くの人が詠んでいるけれども、「鳴き続ける―ひと呼吸入れる―また鳴き続ける」という繰り返しのなかで、蝉時雨というほどかたまりになっておらず、聞き分けられる程度の状態であることがわかる。そして一句の眼目は、その最初の「み」がダミ声だった、という表現で、今風のコミックスに「あ」や「え」に濁点をうっているのと少し似たテイストのおもしろさがあること、そして、すこし「濁み」というまとめ方。

(句帳から)
  陸橋にのぼれば南風のただなかに(4) 
  炎天に幾棟つづく厩舎かな(1)
  犬小屋のほうへ流れし蚊遣かな(3)
  ボートふとこつんと当たる音したる(1)
  背伸して両手で薬罐麦湯かな(1)
  廃村に泉湧きつづけてをるよ(3)
  遠ざかる登山電車の先の空(1)


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