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エリック・ホッファー『波止場日記』(田中淳訳、みすず書房、2014) [本と雑誌]

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ホーフスタッターが『アメリカの反知性主義』を書くすこし前、西海岸ではこんな本が書かれていたのですね。描かれている思惟は、疑いもなく知識人のそれなのだけど、ホッファーが自分を単純に知識人の立場におかず、むしろ距離をおいて考えようとするところは、ソローやエマーソンに通じる現場主義的な思考方法を感じる。そのくらい、アメリカにおける知性主義対反知性主義のせめぎあいには難しいものがあるということか。

また、ホッファーのアジア観は、ウィットフォーゲルのOriental Despotismの影響を受けているように思われ、時代を強く感じる。ホッファーがもし今生きていたら、全然違ったアジア観を持っていたのではないかなあ。そうでもないか。省みれば、人為的災厄を自然現象のように表現してしまうという点において、ホッファーの指摘は今も十分に有効なのではないかと。

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