So-net無料ブログ作成

第90回深夜句会(10/8) [俳句]

めでたく第90回。計算上は来年の8月に100回を迎えるのだけど。

(選句用紙から)

秋風に喰ふトンカツの肉白し

季題「秋風」。秋風が感じられるような場所で食事をしているのであろうか。衣の上からソースをかけたトンカツを食べてみると、その肉がことさら白っぽく感じられた。
…ということなのだけど、この句の面白いところは、最後まで何だかわからないまま引っ張っていって、意外な落とし方をするところにある。
秋風に(ほうほう)
喰ふ(何を?柿食えばとか?)
トンカツの(うん?トンカツ?いったい何の句なのかな?)
肉(肉?肉がどうなるの?)
白し(「白し」ってあんた薮から棒な…しかもこれ、「石山の石より白し秋の風」ではないですか。最後にこういう落とし方をするのですか)
しかし、季題がどこかへ行ってしまっているかというとそうではなく、やはり「秋の風」が一句の中で中心とまでいかなくても重要な要素になっていることに変わりはない。「秋の風」といえばこう、というお約束をいったん離れて、自分の目の前にある「秋の風」をひたすら見つめつづけた結果だから、ふざけた感じがしないのだ。

秋晴や芝にトーマス走らせて

季題「秋晴」。トーマスは、ごぞんじ機関車トーマスなので、これは何かのイベントでミニSLみたいなものが子どもを乗せて走っているのか、それとも機関車トーマスのおもちゃを芝生の上で動かしているのか、いずれにしても「芝に」が決定的にいいのですね。トーマスが走っている風景って、やはり葛の原とか芒原じゃなくて、牧草地とかヒースの丘とか、そういう世界なわけで。

(句帳から)

赤い実のみな空を向き花水木
表札の旧町名よ萩の家
ご城下に水路あまねし豊の秋


第89回深夜句会(9/17) [俳句]

(選句用紙から)

夜の明けて日の暮るるまで秋の雨
右側の畑は低く蕎麦の花

(句帳から)

屋上の洗濯物の爽やかに
担ぎ手に神輿に夕日在祭

メッセージを送る