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イギリス人が誇るもの [雑感]

イギリスの大手調査会社Ipsos MORIが7月26-29日(=国民投票の約1カ月後)に成人1,099人にインタビューした調査結果が、いかにもイギリスらしくて面白い。

https://www.ipsos-mori.com/researchpublications/researcharchive/3776/Six-in-ten-prefer-to-be-British-than-of-any-country-on-earth.aspx

最初の質問は、「イギリスのよいと思う点、悪いと思う点は何か」というもので、これに対する答は、
よいと思う点としては、
1) ユーモアのセンス(47%)
2) 礼儀正しさ(40%)
3) 異なる社会集団への寛容さ(27%)
4) 愛国心(26%)
5) フレンドリー(25%)
の順にあげられている。半分近い人が「自分たちにはユーモアのセンスがある」と考えているのですね。まぁ確かに、イギリスのユーモアってじわっとくる何かがあることは確かだと思う。嫌味を言うときなんかにもね。2位が礼儀正しさ…金融業のみなさんの行状は礼儀正しくないけど、行列をきちんと守るところとかはそうですね。"Is this the end of queue?"っていう質問をイギリス以外で聞いたことないもんな。

逆に悪いと思う点としては
1) 酒を飲みすぎること(42%)
2) 他の文化に対する無関心(37%)
3) 文句を言いすぎること(27%)
4) 異なる社会集団への不寛容さ(22%)
5) 怠惰(19%)
の順にあげられていて、長所の3)と短所の4)が同じことがらなのが面白い。同じ状況について、それぞれ4分の1ぐらいの人が逆の評価をしているわけですね(それにしても、5位の「怠惰」ってなんなんだ…)。

それよりなにより驚いたのは、その次の「イギリス人として最も誇りに思うものは何か」に対する回答で、歴史とか王室とか英語とか海軍とか株式会社(のしくみ)なんかが直感的に予想されるところ、第1位に挙げられたのは、
1) The NHS(48%)
だったこと。しかも48%って、イギリス人の半数近いではないですか。
ちなみにOur historyは2位(44%)、The Royal Familyは3位(29%…思ったほど支持されてない)で、これらを抑えて堂々の第1位なわけなので、Brexit直前のプロパガンダ合戦でNHSが取りざたされていた点を差し引いても、この見識は大したもの。爪の垢を煎じて、アメリカの某大統領候補者とか日本の某炎上芸人に飲ませたいところ。

なお、The free press/mediaが7位(14%)、The BBC(13%)が8位に入っていることも、イギリス人らしいなあと思う。こういう嬉しいことがあるので、イギリスおたくをやめられない。



番町句会(9/9) [俳句]

きょうのお題は「太刀魚」「葛の花」。このところ毎回、締切ぎりぎりに到着しているので、席について数分以内に句を詠んで提出するのは、なかなか体に悪い。

(選句用紙から)

家墓は畑の中に韮の花

季題「韮の花」で秋。白く群れ咲く花ですね。
畑の一角を切り取るように小さな墓があって、そこが一家一族の墓地になっている。ここでの畑は、北海道の広大な畑よりは、たとえば南信濃あたりの、山の上まで段々に耕されている中に家が点々とあるような、小さな畑の一角なのだろう。で、その小さな墓、小さな畑、小さな家のある風景のなかに、いま韮の花が白く咲いている。

花葛や初心(うぶ)は濃ゆきを慕ふもの

こういう変化球は楽しい。季題「葛の花」で秋。ちなみに葛は秋の七草でもある。
葛の花は、竜が頭をもたげるようにして下から咲いていくのだが、花の色は一様でなく、淡い花片(あれは花片なのか?)と濃い花片がみっしり集まって咲いている。そこで目だたしいのは、当然に濃い部分であって、葛の花といったらまずその濃いところに目が行くのだけど、淡い部分、内側の黄色い部分も含めて全体のすがたかたちこそが葛の花なのである。

…と書くとなんだか当たり前だが、この句のもう一つの意図はむろん、「初心」の男子が「濃ゆき」女子を慕ってしまうというところにあって、うふふなのである。それがあまりに前景化するとうるさい俳句になってしまうところ、主調はあくまでも葛の花を愛でる話なのであって、そのコントロールはとても難しい。私のような素人がやれば、ベタベタになってしまうか、遠すぎてなんだかわからない俳句になってしまいそう。


(句帳から)

車道から歩道へ溢れ秋出水
いやでもと言いかけてやめ秋暑し
秋麗や電車カーブを曲がり終へ

OS撤退 [雑感]

OS(オーストリア航空)が日本から撤退。
長い間運航を続け、サービスの品質も高く、日本からウィーンやザルツブルグを訪ねようとする人にとっては、ファーストチョイスとして挙げられる航空会社だっただけに残念。
撤退の理由は何なのでしょう。採算がとれないとすると、オーストリア側に、あまり日本へ出かける需要がないのですかね。それとも、もっと利益をあげられる就航先に振り向けられたということなのですかね。

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