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イギリス人が誇るもの [雑感]

イギリスの大手調査会社Ipsos MORIが7月26-29日(=国民投票の約1カ月後)に成人1,099人にインタビューした調査結果が、いかにもイギリスらしくて面白い。

https://www.ipsos-mori.com/researchpublications/researcharchive/3776/Six-in-ten-prefer-to-be-British-than-of-any-country-on-earth.aspx

最初の質問は、「イギリスのよいと思う点、悪いと思う点は何か」というもので、これに対する答は、
よいと思う点としては、
1) ユーモアのセンス(47%)
2) 礼儀正しさ(40%)
3) 異なる社会集団への寛容さ(27%)
4) 愛国心(26%)
5) フレンドリー(25%)
の順にあげられている。半分近い人が「自分たちにはユーモアのセンスがある」と考えているのですね。まぁ確かに、イギリスのユーモアってじわっとくる何かがあることは確かだと思う。嫌味を言うときなんかにもね。2位が礼儀正しさ…金融業のみなさんの行状は礼儀正しくないけど、行列をきちんと守るところとかはそうですね。"Is this the end of queue?"っていう質問をイギリス以外で聞いたことないもんな。

逆に悪いと思う点としては
1) 酒を飲みすぎること(42%)
2) 他の文化に対する無関心(37%)
3) 文句を言いすぎること(27%)
4) 異なる社会集団への不寛容さ(22%)
5) 怠惰(19%)
の順にあげられていて、長所の3)と短所の4)が同じことがらなのが面白い。同じ状況について、それぞれ4分の1ぐらいの人が逆の評価をしているわけですね(それにしても、5位の「怠惰」ってなんなんだ…)。

それよりなにより驚いたのは、その次の「イギリス人として最も誇りに思うものは何か」に対する回答で、歴史とか王室とか英語とか海軍とか株式会社(のしくみ)なんかが直感的に予想されるところ、第1位に挙げられたのは、
1) The NHS(48%)
だったこと。しかも48%って、イギリス人の半数近いではないですか。
ちなみにOur historyは2位(44%)、The Royal Familyは3位(29%…思ったほど支持されてない)で、これらを抑えて堂々の第1位なわけなので、Brexit直前のプロパガンダ合戦でNHSが取りざたされていた点を差し引いても、この見識は大したもの。爪の垢を煎じて、アメリカの某大統領候補者とか日本の某炎上芸人に飲ませたいところ。

なお、The free press/mediaが7位(14%)、The BBC(13%)が8位に入っていることも、イギリス人らしいなあと思う。こういう嬉しいことがあるので、イギリスおたくをやめられない。



OS撤退 [雑感]

OS(オーストリア航空)が日本から撤退。
長い間運航を続け、サービスの品質も高く、日本からウィーンやザルツブルグを訪ねようとする人にとっては、ファーストチョイスとして挙げられる航空会社だっただけに残念。
撤退の理由は何なのでしょう。採算がとれないとすると、オーストリア側に、あまり日本へ出かける需要がないのですかね。それとも、もっと利益をあげられる就航先に振り向けられたということなのですかね。

OS.jpg

やぶろぐ10周年(8/1) [雑感]

2006年8月1日に最初の記事「大試験」と「日盛会(第2回=炎天)」をアップしてからちょうど10年。この間にアップした記事の数は737本。

あらためて読み返してみると、日盛会のほうはつい昨日のことのように思い出されるのに、大試験(特に、初受験だった2006年の大試験)は遠い昔のことのように思われる不思議。

 

Brexit [雑感]

brexit_BBCWebsite.png

残念。

じゃあこの際、かわりに日本がEUに加盟してはどうかと(違)

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(7.7追記)
反応としていちばん共感できたのは、Celesteさんとおっしゃる研究者のtweetで、ふだんはノルウェーに住んでいるところ、この日はたまたま学会でロンドンにおられたらしい。以下引用。
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国際学会で英国人のプレゼンがあるたび「今日のような輝かしい…とは言い難い日に発表させて頂き、大変光栄です」とみな暗い前置きを入れてくるのだが、たぶん本当にちょっと凹んでいるっぽいのにこんな時も自虐ギャグを入れてくるあたりが英国人らしくて好感が持てる。
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以上引用終わり。この感じよくわかります。


いいにほひ [雑感]

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おろしたての綿のドレスシャツ(俗にいうワイシャツ)って、いいにおいがしますね。それも、ブロード地よりもオックスフォード地の柔らかくてざっくりした(つまり、番手の小さい綿糸で織られた)生地なんかが最高。
このにおい、クリーニングに出しても再現しないので、もともとのコットンの生地のにおいなんだろうか?
柔軟剤を使えばこういうにおいが再現するなら、その柔軟剤を買ってきて一も二もなく使うのだけど。

  

参画? [雑感]

いきなり日本経済新聞から引用。
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政府、「一億総活躍相」の英語表記決定

 政府は改造内閣で新設した「一億総活躍相」の英語表記を「Minister in Charge of Promoting Dynamic Engagement of All Citizens」とした。これを日本語に直訳すれば「全ての国民の精力的な参画の促進を担当する閣僚」になる。外国人には日本の人口規模が伝わりにくいため、英語表記では「一億人」を省いた。

(日本経済新聞 10月12日朝刊)
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Engagementって、参画なら参画でいいのだけど、目的語をとらなくてもいいんだっけ?
つまりその、「何に」ダイナミックに参画するのか不明でも、英語表現として成り立つのかなあ…
他の言語に訳してみると、元の言語における意味不明ぶりがよくわかるような気が…
  

祝・カフエマメヒコ10周年(7/1) [雑感]

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(「10周年記念ブレンド」のパッケージ)


いつもお世話になっているカフエ「マメヒコ」の三軒茶屋店が開業10周年。おめでとうございます。

6月30日の「10周年記念パーティー」には、札幌菊地珈琲の菊地さん、クルミドコーヒーの影山さんなど、マメヒコの屋台骨に関わるみなさんと、かつての店長さんはじめOG/OBの懐かしい姿が。本当にお世話になりました。そしてなぜか、Part3でとんかつを揚げていたEさんも(えー!)…
初めて拝見する顧問会計士さんの口癖が「社長、残高わかってますか…?」だという紹介が、職業会計人的にはたまらなくおかしい。

会場の一角に静かに置かれている「Sさん」という名前の人形(オブジェ)は、今は遠くへ行かれている能楽師Sさんの「代理」なのだけど、それをこのパーティーに運んできて、会場を見渡せる場所にさりげなく置いておく、そのメンタリティは訓練やマニュアルとは無縁の、いかにもマメヒコらしい気配りで、本日いちばんありがたく感じたことだった。

10年といっても、自分が知っているのは2007年秋以降のおよそ7年10か月でしかないのだけど、その間に繰り出されたかずかずのトライアルを思い返すと、よくもまあと思うほど次々に新しいことに挑戦してきた、その「挑戦しつづける姿勢」こそ、このカフェの真骨頂なのだと思う。察するに、損得じゃないところで「やむにやまれぬ思い」から実現させているいろいろなことがあるということだろう。そのボールを全部受け止められるわけではないのだけど、共感できるものは末席に連ねていただいて、拍手をしたりお手伝いをしたりすることができるのは幸せなことだと思う。

また、静かで清潔な環境(いつも清潔を保つために、目立たないところで大変な努力をされていると思う)でおいしいお茶を出し、適度で控えめに声をかけてくださることから、自分にとって代替不可能な、貴重な場所であることは昔も今も変わりはない。

みなさんには「20周年を楽しみにしています」と声をかけて帰ってきたけど、いちばん苦しい時期にさりげなく支えてくれたこのカフエが、引き続き繁盛してくれることを切に願う。

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(参加者全員で「フニクリ・フニクラ」を熱唱)

 

ラフロイグ蒸留所200周年 [雑感]

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アイラ島の南海岸にあるラフロイグ蒸留所がどんな場所であるかについてはすでに多くの本が書かれ、また実際にウイスキーを味わうこともできるので、それ以上の説明は不要であろう。ここでは特に、この蒸留所がファンに向けて開設したウェブサイト(Friends of Laphroaigという)で述べている蒸留所の運営理念の一節を、さまざまな働きかたという観点から引用しておきたい。

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"There are 3 main ingredients for making Laphroaig — Barley, Water, and Yeast, but the secret ingredient is the People."

Laphroaig (La-froyg) is the story of a community. An uncompromising, tough and determined group of people who work to ensure that this defining whisky has over 200 years, remained true to its origins.

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アイラ島は小さな離島で、島に住むひとびとの大半は何らかの形でウイスキーづくりにかかわっている。だから、8つある蒸留所のどれかを訪ねると、次の日に他の蒸留所へ行って「きのう○○蒸留所に来てたでしょ」とか言われて面食らったりするのだけど、そういう小さなコミュニティで、長い時間をかけてつくられる製品にふさわしい、粘り強く地道な働き方も、またイギリス社会の一端であること(それも、比較的広く支持されている一端であること)を気にとめておきたい。

 

降臨節第4主日 降誕日礼拝(12/21) [雑感]

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英国国教会のクリスマス礼拝ってどんなものだろうと思っていたのだけれど、日曜日の朝に礼拝があるのですね。こういう時間なので、むろんまわりは信者さんばかり。

司祭の説教のなかで、イエスがベツレヘムの「馬小屋で」生まれたことの意味について司祭がお考えになったこと、というお話があって、なるほどと思う。住民登録のために故郷ベツレヘムへ戻ったヨセフは、なぜ馬小屋に滞在しなければならなかったのか、つまり、既に実家がなかったとしても、遠縁の親戚ぐらいいくらでもいたはずなのに、なぜどの家からも受け入れてもらえなかったのか、ということなのだけど。
また、ご自身が駅の階段を踏みはずしてホームまで転げ落ちた事故の経験を話された。ホームに横になってみると、人の顔が上に見え、そのはるか彼方に青い空が見えたのだけど、そのとき、馬小屋のかいば桶の底から見た風景もこういうものであろうと思い、当世風の「上から目線」とは逆に、イエスの生涯は「すべてのものを下から見ていく視点」ではじまったことに気付いたとのこと。

なるほどなるほどと思っているうちに、聖歌82番(神の御子は今宵しも、として知られる曲ですね)をみなさんで歌って終了。また見学させていただきたい聖餐式でした。



バターがない [雑感]

バターがない。本当に店頭にないんです。
牛乳もチーズもあるのに、いちばん長期保存のきくはずのバターがないんです。
道楽でスコーンやシュトーレン焼く程度の自分は、せいぜい残念がっていればいいのだけど、お菓子やパン作りを生業にされている方にとっては、深刻な事態ではないかと。

国内の酪農は(農水省のご意向で)ひたすら大規模化をめざしてきたのだけど、円安による飼料価格と燃料価格の高騰に直撃された感じ。なにしろ大規模専業なので、他のセグメントにコストをまぶしておくわけにもいかないわけで。
ちょっと見過ごせないのは、その農水省が行った調査結果。

(以下NHK NEWS WEBから(11月19日)から引用)

農林水産省の調査でも、大規模酪農家が苦境に陥っている現状が明らかになっています。
規模を拡大するとある程度まではコスト削減効果が現れますが、牛の数が80頭を超えるまで大きくなると、むしろエサ代や人件費などのコストの上昇が削減効果を上回ってしまうことが分かりました。

(以上引用終了)

今さらそんな…調査を実施した農林水産省様としては、今後どうなさるのかと小一時間。

Scottish referendum [雑感]

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イギリスおたくのはしくれとして、どちらの言い分にも理があるように思え、かつ、ここに至る経緯や当事者の心情にも共感できる。こういうことは珍しいのだが。
結果はどうあれ、考えがいのある一件。

なお、この件を損得勘定というモノサシで論評するのは、いささか的外れであるように思われる。

(参考)councilごとの開票結果判明時間(いずれも現地時間) *BBCによる

Comhairle nan Eilean Siar - 02:00
(There were concerns this may be delayed as fog was causing problems at Stornoway airport earlier but ballot boxes from Uist and Barra were able to take off)
North Lanarkshire - 02:00
Inverclyde - 02:00
Orkney - 02:00
East Lothian - 02:00
Perth & Kinross- 02:00
Moray - 02:00
Clackmannanshire - 02:30
West Dunbartonshire - 03:00
Dumfries & Galloway - 03:00
Angus - 03:00
South Lanarkshire - 03:00
East Renfrewshire - 03:00
Dundee - 03:00
Falkirk - 03:00
Renfrewshire - 03:00
East Ayrshire - 03:00
Aberdeenshire - 03:00
Stirling - 03:00
Midlothian - 03:30
Argyll & Bute - 03:30
West Lothian - 03:30
South Ayrshire - 03:30
Shetland - 03:30
East Dunbartonshire - 03:30
Fife - 04:00
Highland - 04:00
North Ayrshire - 04:30
Scottish Borders - 05:00
Edinburgh - 05:00
Glasgow - 05:00
Aberdeen - 06:00


黒百合ヒュッテ [雑感]

麦草峠から南へ向かう登山道は、ずっと曇り空と霧。北八ヶ岳らしい、苔と石と茸の道が楽しい。
途中の高見石小屋で腹ごしらえをしながら様子を見るが、どんどん霧が濃くなるのでとっとと出発。

App Storeで購入したiPhoneの「DIY-GPS」というアプリケーションを試してみる。あらかじめ本体に地形図を読みこませておけば、携帯圏外でもGPSの電波を拾って現在位置を表示してくれるのがミソ。1:25000図との誤差は50mもない。また5分おきに時刻と標高を音声で読み上げてくれる(この読み上げ間隔は5~30分の間で調整でき、オフにすることもできる)ので便利。ただ、バッテリーの減りが早いのが玉にキズ。

やがて霧の中に見えてきた黒百合ヒュッテの横の空き地では、バイトさんが総出で薪を積み上げている。めいめいが背負子に積んでいる薪の量がすごい。山の冬支度。

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着いたとたんに雨が降り出し、遠くの景色は何も見えないがまずは快適快適。ストーブにあたり、ゆっくりお茶をいただく。
山の上は、本を読むには向かない(明るい照明がないし、20時消灯)けれど、電話もメールもこないので、のんびりするには最高。

エムヒコトークイベント「カフェと編集者と漫画家の景色」 [雑感]

クリエーターのエージェント会社「コルク」の佐渡島庸平社長とマメヒコ井川啓央社長、そして漫画家でありながらそのコルクに雇用されている羽賀翔一さんが語り合うという企画なのだけど、きょうは佐渡島さんの都合がつかず、新入社員の矢代さんがかわりに登場。この矢代さんが新入社員らしからぬ役者で、感服する。自分が新入社員のころ(なんて遠い昔だが)、あんな芸当は思いもよらなかった。

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イベントの模様は、おそらく権利の問題もあろうと思うので、羽賀さん描くところの「今日のコルク カフェマメヒコ編」で想像していただくのがよいかと。フェイスブックのアカウントをお持ちの方は、「コルク」の頁をフォローされると面白いのでは。

印象に残ったのは、講談社の新人賞に応募した羽賀さんが、絵はド下手だったにもかかわらず、なぜ佐渡島さんに見いだされたかというエピソードで、そういう眼力(しかしきわめて論理的な理由)こそが編集者の仕事のコアなのかもしれない。

PartⅢ時代以来久しぶりにカツサンドをいただく。おいしい。

ストーン再び [雑感]

吉祥寺駅の公園口すぐ横にあった喫茶店「ストーン」が閉店して数年になる。店のあった場所はビルごと取り壊され、駅の通路にされてしまった。夜遅くまでおいしいサンドイッチと紅茶がいただける店だっただけに残念だったが、つい数か月前「ティークリッパー」のご店主にその話をしたところ、姉妹店が中道通りにあると教えられた。地元の方にとっては周知の事実だったのかもしれないが、さっそく訪ねてみる。

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メニューも店の雰囲気も、ストーンの面影をよくとどめている。ついでにレジの横には、ストーン時代の写真集も。
よほど勇気がないと入れない風変わりな店は別として、誰でも気軽に入れるこうした「町の喫茶店」は、いわば町の財産なので、それが繁盛するかどうかは、その町の底力または成熟度をあらわしているようにも思う。

(6.12追記 姉妹店の名は「ラ・クール・カフェ」、ビルの2階にある。)

駅からの道順 [雑感]

お葬式に参列するため、秋田県へ日帰り。

あらかじめ駅から会場までの道順を調べようと葬儀社のウェブページを見てみたが、車で来る道順(国道何号線をどこでどう曲がってとか)は書かれているのに、電車はといえば、最寄り駅の名前すら書かれていない。しかし地図で見る限り、奥羽線の駅から15分もあれば歩けそうな距離なので、とりあえず行ってみることにする。

いざ駅についてみると、人影もまばらで、委託された係員の方が朝から夕方までいるそうだけど、まあ静まり返っている。駅前にはタクシー乗り場どころか商店のひとつもない。むろん道案内の看板とか会葬案内の札を持っている人なんかどこにも見当たらないので、きのう地図で見当をつけたとおりに歩いていく。途中に寿司屋と地方銀行の支店と郵便局、それにヤマザキストアーが1軒あるが、日曜日なのでどれも閉まっている。営業していたのは酒屋が1軒と犬のサロンが1軒。しかしどの庭にも花蘇芳やつつじが咲き乱れるきれいな村であった。やがて集落のはずれを土手で走っている国道にのぼると、その国道に面した巨大な敷地に、いずれもできたばかりのニトリとイオンとユニクロとアオキに囲まれるようにして、これまた今出来の葬儀場が見えてくる。参列者の99%は車で来て車で帰るのだろう。

駅まで戻り、帰りの電車を待っていると、もう1人だけ、ご高齢の参列者が窓口できっぷを買っていて、係員の方と秋田弁(と思われる)でなにかしゃべっている。しかしこれが半分ぐらいしか聴き取れない。駅の跨線橋に張り紙がしてある。3行目の「試して見るまでもありません」が、命令でも懇願でもなく、何ともいい感じ。この1行で、なんだか秋田へ来てよかったという気がするから不思議。
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「人気の島トップ10」 [雑感]

トリップアドバイザーというウェブサイトを運営している会社から送られてきたeメールに
「人気の島トップ10-世界」
とあるので、
「?」と思いながらページへ移ってみると、
「何千万件もの口コミから、最高の場所が見つかります」とあって、こんなランキングが載っている。
http://www.tripadvisor.jp/TravelersChoice-Islands-g1

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1位 アンバーグリスキー(ベリーズ)
2位 プロビデンシアレス島(タークス&カイコス)
3位 ボラボラ島(仏領ポリネシア)
4位 マルコ島(米国)
5位 ルイス&ハリス島(スコットランド)
6位 ナクソス島(ギリシャ)
7位 アイツタキ島(クック諸島)
8位 ノシベ(マダガスカル)
9位 イースター島(チリ)
10位 タオ島(タイ)

プロモーション目当てのランキングって冗談のようなものなので、あまり真に受けて反応するのも大人げないのだけど、さすがにこれはないでしょ。

まず、何の尺度で「人気の島」なのか不明だということ。「20代のハネムーナーに人気の、ゆっくりできるビーチリゾート」とか「経験豊かなダイバーに人気の、ダイビングスポット」「歴史好きな高齢のご夫婦に人気の、世界遺産に登録されている旧市街がある島」とかモノサシをはっきり示さないと、牛丼とカルパッチョではどちらが上位になるでしょう、みたいな妙ちくりんな話になってしまう。「節税に余念のない多国籍企業に人気の島」だったら、英領バージン諸島とかケイマン諸島とかガーンジー島とかw……トリップアドバイザーなのでそれはないか。

次に、尺度を例えば「経験豊かなダイバーに人気」に固定したら、今回の回答者はどんな属性の「経験豊かなダイバー」なのかを示さないと、世界中のベテランダイバーから無作為抽出したという誤解を与えてしまう。このランキングでは1・2位がカリブ海で5位にフロリダ州の島が入っているところから、アメリカ東海岸在住者が多いのかなぁとも思う。しかしマルコ島って、googleで見るとこんなところなんですけど…

https://maps.google.com/maps?hl=ja&q=marco+island+florida&ie=UTF-8&ei=V-IKU72KOIuGkgWOqoCIDQ&ved=0CAcQ_AUoAQ

これなら江の島のほうがずっと楽しそう。このランキングで行ってもいいと思うのは、5位のルイス&ハリス島、6位のナクソス島、9位のイースター島ぐらいかな。

じゃあお前がベスト10を選ぶならどうなんだと言われそうなので書いておくと、半分以上は「行ったことないけど行ってみたい島」であることをお許しいただけば、以下のとおり(日本国内の島を除く)。「くたびれた中年の酒好きバックパッカーが行ってみたい島ベスト10」である。

1位 アイラ島(スコットランド)
2位 スピッツベルゲン島(ノルウェー)
3位 フォークランド諸島(イギリス)
4位 アゾレス諸島(ポルトガル)
5位 サンピエール島&ミクロン島(フランス海外県)
6位 ウェストマン島(アイスランド)
7位 オーランド諸島(フィンランド自治領)
8位 キプロス島(キプロス)
9位 ジュラ島(スコットランド) 
10位 ザンジバル島(タンザニア)

まあそれはともかく、この手のランキングを見るたびに毎度鼻白むというかうんざりするのは、比較しようのないものを無理やり比較して、消費や虚栄をあおる意図が透けて見えること。
「ワンランク上の○○」とか
「町でいちばんの○○」とか、
感じわるい上に、表現自体が既に手あかのついた感じだし、大概にしてほしい。

もっとも、そういう手あかというか先入観を逆手にとって
「ワンランク上の罰ゲーム」とか
「町でいちばんのゴミ屋敷」とか 
そういうプレゼンをしてくれるなら面白いなぁと思うのだけど(←何言ってんだか)。





クリーム豆カン [雑感]

焼きりんごに続いて、これまた「マメヒコ」の名物である「豆カン」をいただく。

豆と寒天にシロップをかけたものだが、その豆が「黒豆」「紫花豆」「金時豆」といろいろあって、しかもその豆はカフエのスタッフが北海道に住み込んで自ら栽培しているという手間ヒマのかかった(これは重要)デザート。こういうおやつは、他のカフェや甘味喫茶でいただくとケミカルに甘いシロップがかかっていたりするのだけど、これは煮た豆の甘みが全体に行き渡っていて、きび砂糖のシロップと寒天との相性がすばらしい。

さらにその上に乗せたアイスクリームをスプーンで混ぜながら、煮豆と寒天をいっしょにいただく。美味。
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傘の修繕 [雑感]

1本しかない雨傘(もう1本、登山用の折りたたみがあるけど)の、巻いて止めるゴムひもがのびてしまい、常時半開きになってしまった。専門の工房へ修繕に出しに行く。不思議な修繕道具やパーツがいっぱいの店内。

職人さんに「石突きもずいぶんすり減っているけど、何年ぐらい使っていますか?」と尋ねられたので、
「1985年に買ったので、もうすぐ30年ですね。」と答えると、「30年ずっと使っているの?」と驚いた様子。
「そうですね、この後も何本か買ったんですが、失くしたり(2本)、風で壊してしまったり(1本)で、結局一番古いのを使い続けています。」と説明すると、「へぇー…ゴムは老化するので仕方ないよね。同じようなゴムがないかもしれないので、そのときは同じ色の布に換えてもいいですか?」とのこと。どうぞどうぞ。

一か月折りたたみ傘ですごし、出来上がってきた傘を見ると、あまりテンションが強くならないように(=ゴムが強く引っ張られて生地を傷めないように)、やや弱めに張られている。また、ゴム自体もぴかぴかの新品然としたものでなく、適度に古色(?)があり、古びた生地とのちぐはぐさを感じさせない。専門家の仕事ですね。
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(今年も)あかねの焼きりんご [雑感]

いつもお世話になっているカフエ「マメヒコ」に立ち寄ると、「焼きりんご」の看板が燦然と。

ちょっと軽食をと思っていたが、焼きりんごがあるならごはん食べている場合ではないので、さっそく注文。
上にのせたアイスクリームが焼きりんごの熱で溶けて、ぷつぷつ泡をふきながらりんごの側面を伝い落ちていく様子を見ていると、いただく前から満足満足。

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ナイフを入れると、芯につめられたラム酒(ブランデー?)とシナモンがどろっと溢れ出るところも去年と同じ。マグ茶をいただきながら、アイスクリームが溶けるのと競争で、写真を撮るのも忘れ数分でたいらげてしまう。もう一つ頼もうかと思ったが自嘲いや自重する。色あい・質感・におい・音そして味の五感すべてに訴えかけてくる名品で、一年間がんばってきてよかったなーと思わせるぐらいの幸福喚起力(?)がある(←っていつ頑張ったのか怪しいが)。マメヒコ畏るべし。

ムジカがない! [雑感]

六甲全縦の翌日、痛む足を引きずりながら、恒例のお楽しみである堂島「ムジカ」へ。
ビルに近づくと、全館真っ暗な様子。ああ、日曜日は休みだったか、残念…と思いながら入口をのぞいてみると、3階にあるはずの「ムジカ」の影も形もない。

ムジカがない!

これはちょっと驚いた。大阪を代表する紅茶の名店がなくなってしまうとは。あとで調べてみると、喫茶の営業を10月で終了し、11月からは芦屋市で茶葉の販売だけを続けているとか。早く復活してほしいなぁ。それまでムジカのティーポットを大切に使い続けなくては。
それにしても、神戸の海文堂書店といいきょうのムジカといい、関西のお楽しみスポットがことごとく無くなっていくのはなぜなのか…

(12.15追記)
吉祥寺「ティークリッパー」でこの話をしたら、むろん閉店をご存じで、「行かれる前におっしゃっていただければお教えしたのに」とのこと。いやまさか、閉店しているとは思わなかったので。でも引き続きムジカから茶葉を仕入れておられるので、ムジカのお茶を飲むことができるのはありがたい。
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