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四つのいのち(2010年イタリア=ドイツ=スイス合作,ミケランジェロ・フランマルティーノ監督) [映画]

このところ訳あって「人間と自然が水平の関係」というフレーズを考えつづけることが多いのだけど,それを地で行くような映画。

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イタリア南部,カラブリア地方の山深い村で山羊を飼う年老いた牧夫がやがて死の床について…からはじまる命のバトンの物語なのだけど,日本に住む私(たち)はさまざまな理由から「人間と人間以外」をことさらに区別しない傾向があるので,さしたるショックもなくこの話を受け入れることができる。また,季節感が明確に描き出されていることもこの映画をなじみやすいものにしている。

引いた位置からのショットが多く,画面に目を凝らさないとどこで何が起こっているのか見落としてしまう。また不思議なほどの長回しで,一体何回撮り直したたのだろう…と心配になる。プログラムを読むと,一番長いシーンは9分で,22テイク撮ったうちの17番目のテイクを使ったと書いてある。88分の映画の中の9分ですよ!

こうしたこと全ては措くとして,セリフも音楽も(劇中で奏でられる音楽は別として)全くないこの映画は,見終わって「ああ面白かった」と言って忘れてしまうような映画ではなく,あとからじわーっと効いてくる映画であって,かつ俳句的でもある。

あと,映画を見るとその舞台やロケ地に行ってみたくなる癖があるが,これもかなり行きたくなる映画…でもこの村には,宿屋はなさそうだけど。

(2011.7.9 名古屋シネマテーク)
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