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2012六甲全山縦走大会(11/23) [ウォーキング]

おととし去年に続いて3回目の出場。
ことしの目標は「座らずに歩き続けて」「14時間を切ること」。Coast to Coast Walkの教訓で、座り込んで休むとかえってあちこち痛くなるので、なるべく止まらず、止まっても座らないことにする。

なるべく負担なく歩くため,クロスカントリー用タイツ+ショートパンツという装備も考えていたのだけど,週間予報は終始一貫「雨時々」で,しかも日を追うごとに降水確率が40→50→60→70%と大きくなっていくので,もう雨は避けられず軽装でスピード追求は難しそうと判断し,装備一式を雨用に入れ替える。
まずフリースを外してレインウェアの上下とスパッツを追加し,トレッキングシューズをローカットからミドルカットに変える。このへんはCoast to Coast Walkの装備と同じ。次に手袋は,雨と泥でぐずぐずになることは必至だが,掌だけの指出し手袋と軍手しか用意していなかったので,もう1対購入して3つ順番に使うことにする。そしてザックカバー。もう10年も使わずにしまってあったので防水力は怪しいが,まあないよりはいいだろう。ソックスの替えを1つ入れることは去年と同じ。

行動食も,バックパックをおろさずに歩きながら食べたり飲んだりできるように,カステラボール×10,スイートポテトボール×5,ようかん×2,なつかしのフラップジャック×2,レモンスライス×8を用意。半分は最初からバックパックのウエストポケットに入れ,あとの半分はジプロックに入れておき摩耶山頂でウエストポケットに移すつもり。水は1リットルのハイドレーション(レモン水)と350ccのペットボトル1本。ペットボトルは,摩耶山頂でホットレモンを入れてもらうため。
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〔須磨浦公園→菊水山チェックポイント(19.5km地点)〕

スタート1時間前に須磨浦公園に行ってみると,大雨の中を去年よりずっと長い列がすでに国道2号線にはみだしている。そしてしだいに強くなる雨。これが何時まで降り続くのかと思うといやになる。スタートのチェックを終えて歩きはじめたのは5時50分。去年より35分遅いスタートで,タイムには関係ないが,日没までの時間が短くなる分だけ不利になる計算。

スタートから1時間ぐらいで雨は小降りになるが,その後も断続的に降り続く。後方からのスタートなので至るところで渋滞しているが,それが適度な休憩とペースメーカーになるので悪くはない。妙法寺小学校の休憩地点で立ち止まるが,どんどん冷えてくるので他の2人にことわり,先に行かせてもらう。合計3つのピークを越えて,鵯越のコンビニまで3時間32分。去年より6分遅いペース。ここで少し思案するが,暑さを避けるため,あえてレインウェアの上を脱ぐ。ついでにストックを取り出し,このあとの菊水山と摩耶山の登りに備える。
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菊水山の上りでまた大渋滞。しかしこれが幸いして,苦しいながらも途中で立ち止まることなく山頂に立つ。最初のチェックポイントだが雨で参加証がぐずぐずになってしまい,チェックポイントの半券がちぎれてしまっている。ボランティアの方がホチキスで止め直してくださる。4時間47分。去年より9分遅いペースだが,あまり疲労はないので後半の舗装道路でペースが上げられそう。今年はとにかく「途中で休まない」ことを目標にしているので,写真を撮りメールを送るとすぐに歩きはじめる。
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〔菊水山→市が原(24.5km地点)〕

せっかく稼いだ高度をどんどん落とし,吊り橋を渡って再び登り返す。ここでも渋滞しており,思うようにペースが上げられない。稜線に出るまでの暗い登りは気分がさえない。大龍寺で正午。ここでようやく,選手以外のハイキング客が(雨なのに)ちらほら。山門の下で雨宿りをしながらごはんを食べている選手がいっぱいいるが,大龍寺から市が原までの1キロは広い舗装道路なので,タイムを縮める絶好のチャンス。ストックを使って小走り気味にノルディックウォーク。スタートから6時間20分で市が原。去年より8分早いペースで,これなら14時間を切れるかもしれない。


〔市が原→摩耶山掬星台チェックポイント(28.7km地点)〕

最大の難関。去年は,①苦しくてたびたび立ち止まる ②もうすぐ摩耶山頂かと思うたびにまだ先が長いことがわかり,がっくり気落ちして再びペースダウン の悪循環だったので,今年は地形図を眺めながら市が原・摩耶山頂間の4.2キロを3つの区間に分けて覚え,「最初のピークまでの急な登り」「一度鞍部に下りてから,2度目の急な登り」「山頂の送信所が見えてからの急な登り」のどのへんを歩いているのか,絶えず意識するようにした。去年より全体の後方にいるので渋滞がきつく,終始同じペースで登らざるを得ないのだが,ストックの助けもあり,若干の余力を残して登り続けることができる。しかし,最後の登りがやはりきつい。六甲のこのあたりは砂岩質の岩山になっているので,ストックは片手で持ち,もう片方の手でざらざらした岩をつかんで登る。途中何人も,立ち止まっている人の前を通り過ぎるが,去年の自分の姿である。

階段のむこうに送信所の灰色の壁が見えると摩耶山頂。上っている途中は晴れ間がのぞく時間帯もあったが,山頂は小雨模様。送信所の横を通り過ぎ,バス通りを横切って掬星台の広場に出ると,雨で人影もまばら。チェックポイントを通過。スタートから7時間47分,去年より24分早いペース。やはり「立ち止まらない」ことの効果は大きい。
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小銭を募金に差し出し,ホットレモンの給水(給湯)を受ける。寒い中で身にしみておいしい。血管に直接入っていく感じ。ペットボトルにもつめてもらう。
急な登りはもうないので,雨は降っていないが防寒着としてレインウェアの上を再び羽織り,残りの食糧をウエストベルトに移してさっそく出発。実時刻でも昨年に追いつきつつある。

〔摩耶山掬星台→記念碑台(33.8km地点)〕

オテル・ド・摩耶の前にモンベルの出店。補給すべきものはないが,なんとなく心惹かれる。
急な下りから舗装道路の出たところで,きょう初めてベンチに座り,靴の中に入り込んだ小石を取り除く。舗装道路の先には600メートルぐらい続く階段。去年はここで何度も立ち止まってしまい,他の2人にタイムロスをさせてしまったことを思い出す。参加者はだいぶまばらになっているが,追い抜きも追い抜かれもせずに淡々と登り続ける。

舗装道路に出て,再度ベンチに座って反対側の靴の小石を取り除く(一度にやればいいのに)。ここから一軒茶屋までの間にどこまでタイムをきりつめられるかに挑む。ノルディックウォークで前の人との間合いをつめ,一人ずつ抜いていく。といっても既にみんな疲れているので,大したスピードが出ているわけではない。それでも筋肉にとっては限界に近い。締めつけているタイツの中で,すねの前の部分が痙攣しているのを感じる。

藤原商店で恒例のあんまん。店主が椅子をすすめてくれるが,座らずに食べる。この「座らないほうが楽」という感覚は,長距離を歩いてみないと実感できない独特のものかもしれない。でんき自動車博物館の先のカーブを曲がると,記念碑台の交差点。時間を測るの忘れた。


〔記念碑台→一軒茶屋(39.0km地点)〕
六甲山小学校の前をゆっくりと登っていくが,なかなか前を歩く女性の二人連れに追いつけない。紺色とピンクのウェアを着たその二人連れが「ゴールした後に何を飲みたいか&食べたいか」を議論しているのを聞いて,その健啖ぶりに驚く。神戸ゴルフクラブの金網でようやく追い抜くが,スパッツがずれてしまったので一軒茶屋までなしで歩こうと外したとたん,ぬかるみが次々と現れて後悔する。大まかにいえば,六甲の西半分は砂岩質の岩だらけ,東半分は泥だらけであるような気がする。

六甲ガーデンテラスは毎年変わらぬ平和な風景。ことしは団体の添乗員さんが,「それでは○○時まで自由行動です~」と説明されている。自由行動…ストックをついてゼイゼイいいながら歩いていくトレッカーは,さぞかし異様に見えることだろう。

ガーデンテラスの先の山道を下りて車道に戻り,一つずつ増えていくカーブ番号を励みに一軒茶屋をめざす。何番のカーブの先に一軒茶屋があったのか,たしか煩悩の数と同じ108番だったかな…と思いながら歩いていくが,しかしここまで来て軽快に追い抜いて走っていくランナーもいて,どれだけ体力あるんだと驚く。

106番カーブの先に一軒茶屋。電気が全くついていないので暗いが,自家発なのだろうか。いままで2年間電気がついていたのは,時間が遅かったからだろう。座るのはきょう3度目。きつねうどんを大急ぎでかきこみ,ソックスをはき替えて靴ひもをきつく締め直し,帽子にヘッドランプをつける。スタートして10時間16分,去年より49分も早いペース。実時刻でも去年より14分早いので,きょうはかなり先までランプなしで歩けるはず。
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〔一軒茶屋→東六甲分岐点(40.0km地点)〕

勢いよく一軒茶屋を出ると,さっきの二人連れとちょうどいっしょになり,東六甲分岐までトンネルをくぐって並走する。私と同じぐらいの年齢に見えるが,「終わったあと飲むのを楽しみに,自宅にワインを何本も冷やしてきた。」という。「十数時間も歩いたあとで,よくお酒を飲む元気がありますねえ。」と感心すると,「いや,毎年11時間半ぐらいでゴールしているので,途中で暗くなったことがない。きょうはもう1人が遅くなったので,初めてヘッドランプを使う。」という。11時間半というと,16時半にゴールか…それはすごいなあ。そのぐらいで走り切れれば,たしかに酒を飲みたいと思うかもしれないな。

最後のリタイア可能地点である東六甲分岐のチェックポイントだが,むろんリタイアは考えない。整理番号をホチキスで止めてくれるのだが,その番号が860番ぐらいで,3回目ではじめて3ケタの番号。これは順位ではないということなのだけど,1番から順番に止めていればやはり順位なのではないかなあ。まあ順位より時間が気になるのだけど。49分早いペースということは,13時間30分ぐらいのタイムになるのだろうか。

〔東六甲分岐点→大谷乗越(49.0km地点)〕

東六甲分岐からはまた山道。しかもぬかるみがと岩肌が交互に現れるので,「明るいうちに少しでも先へ行きたい」一心で必死に歩くが,やはり前後がつまっているのでそれほどペースは上がらない。それでも船坂峠を過ぎ,大平山の手前ぐらいまでなんとか最後の明るみに助けられながら歩く。大平山の作業用舗装道路を歩いていると,ヘッドランプの光の中で,自分の吐く息が自分と同じスピードで前へ進むので,なんだか霧の中を歩いているかのように眼鏡が曇る。そして大谷乗越の手前の急な下りは,何回通っても怖い。

〔大谷乗越→塩尾寺(53.0km地点)〕

大谷乗越までは前後に人がいたのに,カステラボールを流し込んでいる間になぜか誰もいなくなってしまう。後ろがいれば追いついてもらおうと振り返るのだけど,誰もいない。山道がほぼ直角に左へ曲がる地点があり,「こっちでいいのだろうか…」と思いながら進むが,いつまで進んでも誰にも追いつけないので,いささか恐怖を感じはじめる。かなり里に近いので,コースを外れても大きな事故にはならないだろうが,こんな泥だらけの山中でビバークはご免こうむりたい。「迷ったときは元の地点に戻る」という鉄則を思い出して,戻ろうかな…と考えはじめたころ,前方で人の声がするのでそれを頼みにいっそう速足で歩くと,やがてトレラン風の二人連れの後姿が見えたのでほっとする。靴にもパンツにもバックパックにも反射材が使われているので,かなり後方からでも見えて助かる。参加証の緑と黄色のリボンにも反射材が使われていることはいうまでもない。

途中から右手前方に,宝塚のきれいな夜景が見えてくる。しかし立ち止まってそれを楽しむ余裕はない。なんとか二人についていくのに必死。やがて前に2人,後ろに1人が加わり,合計6人となって塩尾寺への急な下りを歩いて…というよりずり落ちていく。はるか下のほうで何か人の声がするなあ,と思うと,左へ曲がった先に塩尾寺の山門が見えるのはお約束。きょうはなぜか,誰も山門前で休憩していない。

〔塩尾寺→宝塚(56.0km地点=ゴール)〕

塩尾寺通過時点で時計を見ると18時32分。18時50分までにゴールできれば,13時間台を飛ばしていきなり12時間台の記録になるが,もう余力がない。ずっと下り坂なので,足さえふんばることができれば18分で3キロはムリではないはずだが,下り坂で必要な,すねの前部分はもはや言うことを聞いてくれない。
それでも足を交互に前に出し,ゴール近くなると下り坂がゆるくなるので小走りに急ぐ。いつも手すりにつかまってやっとの思いで上る最後の階段を駆け上がり,ゴールして時計を見ると18時52分!
スタートが5時50分なので,タイムは13時間02分。
残念。去年より一気に77分も短縮したが,夢の12時間台にあと2分届かず…orz

後からゴールした同行者2人(もう1人は惜しくも摩耶山頂でリタイア)とともに宝塚駅に向かうが,打ち上げをする気力もなく,大阪駅で解散する。

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(11.29追記)
寒い中で道案内をしてくださっているボランティアの皆さんはものすごく寒いと思われ、いつも本当に頭が下がる。特に、山の深いところにランタンを吊るして待っていてくださる方は、真っ暗な海にともる灯台のような安心感をいただくことができ、とてもありがたい存在。

1週間経ってもまだ足が痛いが、下山後にあらためて点検すると、食糧はカステラボール1個とようかん1本、レモン1きれ、フラップジャック1本を余してすべて食べ尽くしてしまったのに、ハイドレーションのパックには半分近くレモン水が残っていた。この500とペットボトルの350を合わせても、去年と同じ1リットル前後しか給水していないことになる。せっかくいつでも飲めるように工夫したのに去年と同じでは全然結果が出ていないし、むだな重量を抱えて全行程を歩いていたことにもなるので、来年はこのへんに改善の余地がありそう。ただあのシステムは、途中でソフトボトルに補給するのがすごく面倒なので、やはり1リットルのソフトボトルを持って、しかし今度は全部飲むように心がけるぐらいか。

(ちなみに、よく見かける水分補給必要量の式では、体重(kg)×歩行時間(h)×5(ml)だというので、藪柑子が13時間歩くと、計算上は3リットル以上水を飲むことが必要になるが…)
(ついでに、これまたよく見かける栄養補給必要量の式では、(0.03x時間(h)+10x累積登り標高差(km)+0.6x累積下がり標高差(km)+0.3x歩行距離(km))x(体重(kg)+荷物(kg))だというので、藪柑子が3kgの荷物を背負って六甲全縦のコースを13時間で歩くと、計算上は2700キロカロリーの補給が必要になるが、こちらはこのぐらい十分食べているように思われる。)

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OJJ

遅れ馳せながら六甲縦走完走おめでとうございます。井戸知事は12時間程度で歩かれるそうです。私は遅いので見たこと無いけど・・
by OJJ (2013-07-09 22:43) 

やぶ

OJJさん、こんにちは。コメント&nice! ありがとうございます。
ブログ拝見しました。旗振山とか須磨アルプスって夏はこんな感じなんですね(11月しか知らない(汗))。
いつも完走がやっとなので、今年はもう少しトレーニングを積んで、周囲の景色を楽しむ余裕が欲しいです。
ではまた!
by やぶ (2013-07-20 23:20) 

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