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2013六甲全山縦走大会(11/23) [ウォーキング]

六甲全縦について書くと、アクセスがとても多くなる。何かの参考にしてくださっている方がいるのだろうか。

 これまでの先着順が今年から抽選になったこの大会だが、くじ運に恵まれて当選し、2010年2011年2012年に続く4回目の参加が決まった。ちょっとずつトレーニングをするが、まあ気休め。1週間前から、週間天気予報をにらんで思案する。幸いにも、23日の兵庫県南部の天気は、1週間前の予報からずっと
  晴時々曇、降水確率20%、最高気温15度・最低気温8度
でびくともしない。しかも天気図を見ると、1026hpaの強力な高気圧が東へ進んでくる。これで過去2年のような雨の心配はなさそうなので、思い切って荷物を減らし、長袖Tシャツ+スタビライクス+ショートパンツで行くことにする。2012年の13時間02分から、少しでもタイムが縮められるとよいが。

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(21日9時発出の48時間後予想図)

今年も補給はカステラボールとレモンスライス、とらやのようかんとハイドレーション。出発地点近くの宿に前泊し、給水の用意をして早めに寝るが、同行者が到着するたびについつい話し込んでしまうので、結局寝不足のまま。宿を出て、スタート地点へ。

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(須磨浦公園→鵯越駅(16.2km地点))

 先頭から25メートルぐらいの場所に並び、5時03分ごろスタート。これまでにないハイペースで前半の3つの山を越えていく。もう1週間近く雨が降っていないので足元はしっかりしているが、逆に参加者の巻き上げる砂埃がヘッドランプに照らされて、なんだか粉の中を歩いているような気分。いつも夜が明け始める高倉台団地も、その先の四百階段も、きょうはまだ闇の中。ほとんど渋滞がないので快調にすすむが、逆にペースダウンすることができず、「横尾山ってこんなに苦しかったかな…」と思いながら歩く。横尾山からの下りでようやく明るくなり、ヘッドランプを外す。妙法寺小学校の信号が赤だったので、この間を利用してTシャツの上のフリースを脱ぐと、同行者が「やぶさん、背中から湯気が出ていますよ!」と驚く。すでに大汗をかいているが、ここからは長袖Tシャツ1枚で摩耶山頂まで歩く。
 不思議なことに、麓の住宅地より山の上のほうが温かい。単に日が当たり始める時刻が早いからかと思っていたが、木陰でも山の上のほうが温かく、空気も乾いているのはなぜだろう。

 高取神社の先にある茶屋には、毎年「元気の出るバナナが、1本たったの50円!」と声をはりあげている2人組の女の子が立っていたのだが、今年はバナナを売ってはいるものの、例の名調子が聞けず、ちょっとがっかり。急ぎ足で、しかし走ることなく丸山町の「貸文化」や「蔦の一軒家」を通過し、いつも紅葉の写真を撮る鵯越駅手前のコンビニで立ち止まると、なんとシャッターが下りて廃業している。一度も店に入ったことはなかったけれど、去年まではたくさんの参加者がレジに列をつくっていたのに、なんとも冬ざれた景色。時計を見るとまだ7時45分で、スタートから2時間42分しか経っていない。去年より50分も早い。こんなペースではとても最後までもたないし、ここから菊水山、鍋蓋山、摩耶山と一番きつい登りにさしかかるので、ゆっくりと、しかし立ち止まらず歩き続けることを確認してストックを用意する。

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(鵯越駅→菊水山(19.5km地点)→市が原(24.5km地点))

 水道局ポンプ場の周辺は例年なら紅葉が見事なのだけど、まだ黄葉も紅葉もしていない。菊水山に登り始めると、尾根をまっすぐ登る階段と岩登りの連続なので、すぐ息が切れる。それでもなんとか登りつづける。地元登山会の立てた「あと900メートル」の看板を見てから山頂まで30分ぐらいかかるのが通例なので、あとxx分ぐらい歩けば…と思いながら歩いていると、やがて山頂から「もう少しですよ~」というボランティアの方の声が聞こえてきて、25分ぐらいで着いてしまう。荒い息をしながらチェックポイントのスタンプを押してもらい、いつも配付されているビニール袋を受け取る。まだ8時55分で、スタートから3時間52分。これまでで一番早かった2011年の4時間38分より46分早い。

 菊水山から東方向を眺めるとすぐ隣に鍋蓋山が見えるのだけど、そこへたどり着くまでにはいったん、有馬街道の谷へ降りてゆかなければならない。菊水山の標高(458.8m)と鍋蓋山(486m)の標高はほぼ同じなので、天王吊橋がもっと高い位置にかかっていてくれたら…と思う参加者は多いはず(2万5千図では、270mぐらいのところに吊橋がかかっている)。鍋蓋山の登りも最初はしんどいが、途中からは森の中の明るい道になるので気分がよい。あとはどんどん降りてゆくだけ。’再度越’の道と合流して一般ハイカーとすれちがいながら大龍寺の山門まで来たが、いつもたくさんいるお弁当部隊が全然いない。
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それもそのはず、まだ午前10時を過ぎたばかり。ずいぶん早く摩耶山頂に着いてしまいそうだ。「正午より前に摩耶山頂に着くことはない」と断言していたので、補給部隊に訂正の電話を試みるがうまくいかない。代わりにメールを送ったが、着いているか不明。市が原まで多少ゆっくり下って市が原に10時20分。スタートから5時間17分なので、去年より1時間以上早くなっている。
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(市が原→摩耶山頂(28.7km地点))

市が原から摩耶山頂までの最難関区間を地道に歩き続けるため、2万5千図を何度も読んでだいたいのペース配分を考えておいた。市が原の先の登山道取り付き(標高260m)から尾根に上がり、ハーブ園分岐(420m)までが最初の3分の1で、ここはまず無難にこなす。ここから学校林道分岐(555m)までが難関で、一度390ぐらいまで下り、資材運搬用のケーブルをくぐってから(今年は撤去されていたが)一気に稲妻坂を上る。これが全行程で一番きつい。今年は幸い、神戸市民とおぼしきご夫婦が「学校林道まであと○○ぐらい」とか話しながら先を歩いてくれたので、なんとかついていくことができた。

学校林道分岐から摩耶山頂までは、距離は長いが、平坦な道と登りが交互に現れるのでずっと楽になる。この区間で特に急な登りは、アドベンチャーロード分岐(600m)から摩耶山頂(700m)までの間だけ。問題は、ほぼ最後まで摩耶山頂の位置が見えないこと。この先どのくらいの位置に山頂があるかを知って歩かないと、もうすぐ山頂と思っては裏切られ…の連続になってしまう。

ところどころで抜き抜かれを繰り返しつつ、立ち止まらずに摩耶山頂に着いてみると、なぜかチェックポイントのテントに列ができている。何だこれは?
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「チェックポイントが正午に開くのを待っている」ことが判明。ストップウォッチを止めて時計を見ると11時35分。スタートから6時間32分で到達。去年より1時間15分早い…というか早過ぎ。無事に補給部隊と合流し、時計が止まっている25分間で着替えて栄養補給。バナナとウィダーインゼリー、和菓子、そしてホットレモン3杯を一気に摂取し、ハイドレーションをソフトボトルごと交換して12時05分再スタート。山上はうららかな陽気で、少し暑いぐらい。

(摩耶山頂→六甲山小学校(35km地点))
オテル・ド・摩耶の玄関前に今年もモンベルの売店が出ている。「きょうは暖かいから、店番もいいですね」と声をかけると、「暖かいと何も売れないので困りますよ~」とのこと。なるほどそれはそうかもしれない。寒風ふきすさぶ摩耶山のほうが、ネックウォーマーとか手袋とか帽子を売るには好都合だろう。

どこかで靴に入り込んだ小石がだんだんつま先へ移動してきて痛いので、山上道路に出たところにあるベンチに座って取り除き、靴ひもをとゲイターを締め直す。きつい登りはもうほとんどないので、今度はきつめに締め直す。さっきまとまった量の補給をしたので、恒例藤原商店のあんまんはスキップし、YMCAの紅茶に心惹かれつつひたすら歩き続ける。六甲山郵便局の甘酒を一口だけいただいて体を温め、さらに東へ進む。六甲山小学校の前を13時すぎに通過。
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(六甲山小学校→一軒茶屋(39.0km地点))
 通過するたびに、「六甲山小学校」という響きがいいなぁと思う。「私の母校は、神戸市立六甲山小学校です」なんて。京都の番組小学校もいいけど、六甲山小学校もいいですね。
 神戸GCの金網の中を歩いていると、近くのティーグラウンドにいるゴルファーが「あの人らは宝塚まで歩くんやで」「あと何時間ぐらい歩くんかな」と言いあっているのが聞こえる。ふふ。
 土曜日のせいか、六甲ガーデンテラスはすごい人出。カップルや家族連れにぶつからないように歩くのが大変。当方は最短距離で広場を横切りたいので何度もぶつかりそうになるが、ハイドレーションをくわえた風体が異様に見えるのか、よけてくださるのが有難い。「何が楽しくてそんなことを…」と思っているだろうなぁ。
 去年まで東六甲にあったチェックポイントは、ことし一軒茶屋の先に移設されている。時間の比較ができないが、スタートから8時間45分。
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(一軒茶屋→大谷乗越(49.0km地点))

 右膝が本格的に痛みはじめたので、同行者には先に行ってもらう。
 東六甲分岐点から一人で山道に入るが、緩やかな上り下りはゆっくり歩ける一方で、船坂峠前後の急な下りで右膝が言うことをきかない。普通の下りなら左膝だけで進むことができるのだけど、鎖場のような急な下りでは両足をフルに使わなければ安全が確保できないわけで、しかも足元はすべりやすいし、なかなか困った事態。ここへ来てこれまでの半分ぐらいのスピードにペースダウン。しかし1週間雨が降っていないのにぬかるんでいる箇所って、普段は一体どうなっているのか。
 分岐点から船坂峠までの3キロの遠いこと遠いこと。トレラン風のいでたちをした参加者がどんどん追い抜いていくのだけど、ここまで来てまだ走る元気があることに感心する。また、ローカットでゲイターもつけていない方が多いけど、靴の中が石だらけになったりはしないのだろうか。船坂峠から大谷乗越までの3キロは、これまで常に日没後だったところ、初めて明るいうちに通る区間だが、作業道路から大谷乗越までの最後の急な下りで、はるか下に道路が見えてげんなりする。石をつたいながら崖を下りていくような感じ。どんどん抜いてもらいながらなんとか下りきったが、下りきって道路を横切るべき個所でその道路に傾斜がついているため、坂の下へずり落ちるように斜めに横断してしまい、ボランティアの皆さんに驚かれる。体のコントロールがかなり怪しくなってきている。

(大谷乗越→塩尾寺(53.0km地点))

 この区間は過去3回つねに真っ暗だったので、明るいうちに歩くのは初めて。森の中の静かなトレイルで、急な登り降りもほとんどなく膝に負担もかからないので、穏やかな気分で歩くことができる。いつもなら暗夜の灯台のように見えるボランティアのみなさんのテントとカンテラも、今日はまだのんびりした雰囲気。高圧線の下をくぐるポイントは、宝塚と大阪平野の夜景がきれいに見えるところだが、きょうはいちめんに夕陽を浴びて美しく輝いている街並みが見える。
 塩尾寺まで1キロぐらいになると、ふたたび急な下り。もっぱら左足だけで下りていくが、どうしても右足で踏み込まないといけない箇所にかかるたびにひどい痛み。どんどん抜かれていく。塩尾寺はまだか…と思いながら下りていくとやがて左側に赤い鳥居が見え、最後の200メートル。1段下りるごとにぐぐぐと声が出るほど膝に響く。緑色の土嚢が見え、道が左に曲がって最後の数段を這うように下り、塩尾寺へ。まだ明るいので、山門が開いている!この4キロに何分かかるかで自分の減速ぶりを測ろうと考えていたが、ほぼ50分で到達したので、まだ時速4キロぐらいは出ている勘定になる。
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(塩尾寺→宝塚ゴール(56.0km))

 右膝がずきずき痛み、まったく踏ん張りがきかないので、歩幅30センチぐらいでゆっくり進む。途中で補給部隊に電話をかけ、到着が大幅に遅れそうだと連絡したところ、甲子園大学の先まで前進してきていて、これは大いにありがたい。代わりに歩いてもらうことはできないが、後ろ向きに歩いて(膝と脛の負担がずっと軽い)、右とか左とか指示してもらえるのでずっと楽になる。薄暮の町を時速2キロぐらいでよろよろ歩き、インド料理屋とローソンの間を曲がってゴールへ。ヘッドランプをポケットに入れていたが、とうとう最後まで使わず。最後の階段をなんとか通り抜けてゴールすると、参加証に印刷されている住所を見て「遠くからお疲れさまでした」と声をかけてくださる。

 大会スタッフから認定証と記念品をいただき、緑色の反射材をお返ししてストップウォッチを止めると、11時間49分。去年より1時間13分短縮し、目標としていた12時間を切ることもできたが、右膝がパンクしていなければ11時間台前半だったと思われ、達成感と残念感が相半ばする結果に。まぁしかし、完走できただけでもよかった。
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 初参加した2010年以降の推移は、
 2010年 14時間29分
 2011年 14時間19分 (10分短縮)
 2012年 13時間02分 (77分短縮)
 2013年 11時間49分 (73分短縮)
となるが、時間はともかく、長時間歩きつづけることは、気分をハイにする作用―それも、かなり強力な作用―があるように思われる。おそらく、右足と左足を交互に前に出すという単純な動作が、別な何かを考え続ける効果をもたらし、その別な何かと、だんだんゴールに近づいていく高揚感がミックスされてこういうことになるのであろう。もっとも、70時間、80時間と歩き続けたらどうなるかはわからないが。

(12.2追記)
 大会を運営しているボランティアの皆さんも、きょうのような暖かい日で少しは負担が軽減されただろうかと思う。去年、おとししと雨だっただけに、同じ場所でじっとしている方が大変なのではないかと。来年以降、抽選に外れたらボランティアとして参加するのも悪くないかもしれない。
 また、ゴール地点の宝塚での宝塚市民有志の歓迎イベントも年々立派になっていて、とても感じがよい。足湯とか豚汁とかのふるまいの横に、地元名産品をお土産に販売するのはいいアイディアだと思う。ことしは大きな鳥の着ぐるみが出ていたので記念写真を撮ってもらい「これは宝塚市のキャラクターですか?」と尋ねたところ、兵庫県のマスコットなのだそうだ。へぇ。

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