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第83回深夜句会(3/19) [俳句]

いつもお世話になっているカフエ「マメヒコ」の店内は春らんまん。冬の間から続いてきた檸檬ケーキはまだいただけるが、これが終わると、もう冬より夏が近い。

(選句用紙から)

ドックより吐かれし水の温みたる

季題「水温む」で春。ドックは、船を入れてから門を閉じて水を抜き、船底をあらわにして修繕や改造全般を行うための大きな施設だが、ちょうど船が入渠したのであろう、ポンプか何かで中の水をどんどん外に吐き出していた、その吐き出していた水の感じが真冬のころよりはずっと温かい色に見える、というような風景。「吐かるる」でなく「吐かれし」で過去なのだけど、「温みたる」は現在。これはおそらく、「今吐かれたばかりの」ぐらいの感じだろうか。春の水にさまざまな色と形がある中で、ドックから吐かれた水、という大きな塊を見せたところにこの句の新味があるのではないか。

色あらばうすむらさきの春愁

季題「春愁」で春。もし春愁に色というものがあったならば、それは薄紫色であろう、という句意は明瞭でリズムもよい。「薄紫」が春の花の色、たとえば諸葛菜とか菫とかと響きあっているところがミソでもある。これが原色では、春愁にならないのですね。「愁い」を色に例えるとしたら、というこの句の眼目は、もしかすると類想類句があるかもしれないが、句会ではそれでもかまわないように思う。
では秋思は何色なのか、と考えるとちょっとすぐに思いつかない。澄んだ青とか紺色であろうか。

(句帳から)

芽柳の下に棄て舟ありにけり
花ミモザ黄色住宅展示場
ハンガーの形をとどめ古巣かな
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