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ジェイコブ・ソール『帳簿の世界史』(村井章子訳、文藝春秋、2015) [皿回し]

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会計基準の規範性とは何か?法の規範性と何が同じで何が異なるのか?

法の規範性は、立法府によって国民の代表により制定されることと、裁判所の違憲立法審査権によって裏書きされている。また、その実行を担保するための装置として警察や裁判所が用意されている。

では会計基準はどうなのか?

それを考えるための一つの材料として、会計や、その手法である簿記がどのように成立してきたか、歴史的にどのような役割を果たしてきたのか、という経緯があるように思う。しかし本書では、公会計わけても国家財政と会計の関係に多くのページが割かれていて、会計の考え方自体がどのように発展してきたかという点は少々物足りない。それでも、イギリスの鉄道会社の乱脈経営が、結果的に職業会計人を誕生させたとか(この話は友岡賛『会計の時代だ』(ちくま新書)に詳しい)、監査を請け負っている職業会計人がその知識を生かして同じ会社のコンサルティングを始めたらどんな結果になるか、という話は定番として押さえてある。引用元を巻末脚注できちんと表示しているので、会計史にまつわる小ネタを探して自分で掘り下げる目的でも有用かもしれない。
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