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若菜晃子『街と山のあいだ』(アノニマ・スタジオ、2017) [本と雑誌]

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山の本というより、山を題材にした人間模様ともいうべきエッセイ集だが、静かな中に滋味があって好ましい。

登山経験のない大学生が山と渓谷社に入社して、まあ山と渓谷社であるからして当然のように山岳雑誌の編集部に配属されて、ドタバタしながら編集者として成長していくのだけど、その過程で出てくる先輩編集者や同僚、執筆者がいずれも、俗なことばでいえば「キャラが立っている」というのか、ユニークな人々。これらと並行して、親や家族、地元の人々、他の登山客など、山をめぐっていろいろな人々が現れる。

そうした人々との関係のひとつひとつを、あたかも詩のように(という表現が当たっていなければ、木炭で描かれたデッサンのように)しみじみと描いていく話なのだ、と書いてみると、なんだかちっとも良さが伝わらないのが残念。味付け濃厚な山岳本に飽きたらぜひこの本を。

  

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