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第129回深夜句会(2/14) [俳句]

いつもお世話になっているカフエ「マメヒコ」のメニューから「マグ茶」が消え、出てきたお茶を楽しむことができなくなってしまったが、それぞれのお茶がおいしいことに変わりはないので、引き続き紅茶をお願いする…といいつつ、きょうはおよそ10年ぶりの「牛乳珈琲」。

(選句用紙から)

粉雪の虫のごとくに曲がりけり

季題「粉雪」で冬。粉雪の動きについての句で、強風でないときの粉雪の動きにちょっとしたゆらぎがある様子をうまくとらえている。強風だったら一方的に流れていくだけなのだけど、無風に近いときには、まっすぐ落ちるかに見えつつも、地表近くのちょっとした風を受けて、あたかも羽虫か何かのように不規則に動くのですね。
ここで「曲がる」ということばが、右に曲がるとか左に曲がるとか、はっきりとした意図をもって行き先を変えているように読めるという意見もあって、それはそうなのだけど、あっちへ曲がりこっちへ曲がりする様子としては、これでもいいのではないかと。


受験生下宿のチラシ受け取れる

季題「受験(試験)」で春。入学試験を終えた受験生(実景では試験に臨む受験生だったそうだが)に不動産業者が近隣のアパートやマンションのチラシを配っている(昔風の賄い付きの下宿屋ではないのか、と問われそうだが、試験会場でそこまでやるのは不動産屋でしょう)。で、この句の面白いところは、それを受け取る受験生の、わずか数秒の心の動きが自分でも追体験できるところ。つまり、試験に落ちればチラシなんか無用の長物どころかいまいましい代物なのだけど、めでたく合格していれば一刻も早く物件を探しに行かなければならないわけで、受け取るか否かを考えている数秒間が必ずあるはず。

如月のチョークの白のすべりたる

「すべりたる」の句意はどちらにあるのか。つまり、きょうは黒板に文字がかみあわず、しばしば滑った(ので板書がしにくかった)ということだったのか、寒さでかじかんだ手からチョークが滑り落ちたか、どちらとも読めそうだ。私は後者で読み、二月のあわただしさとか焦燥感みたいなものを描いているのではと考えたが、合評で出た意見は、それなら「白のチョーク」とするはずだ、というもの。チョークの白、というからには、白に焦点をあてている意図があるはずと言われればそんな気もするが、それだと、二月とのつながりはなくてもよいことになってしまうわけで、悩ましい。

(句帳から)

強東風や工事現場に水撒いて
同じ向き同じ傾き福寿草

  
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